耐雪桜花麗

そこらへんにいるオカンの日常。

繁忙期が終わらない上半期

今週のお題「2020年上半期」 

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私は普段、とある運送業者の事務として働いている。

この仕事についてからは5~6年になるが、今年の前半は本当に体がどうにかなるかもしれないという恐怖にいつもおびえていた。

 

この仕事の繁忙期は、7月と12月、お中元、お歳暮、年末のあれこれの時期、この時期だけは倒れるかもしれない覚悟を持って働いている。しかし、2019年の12月の繁忙期を乗り越えてすぐに訪れたもの。コロナウイルスである。

 

繁忙期の疲れが取れないまま、突然訪れた緊急事態宣言と、外出自粛。その中で、私たちの仕事は社会のインフラを支えるための重要な立ち位置に置かれた。

外出自粛のため、通販を利用する人が非常に増え、また、帰省も難しくなったためか、田舎へ荷物を送りたいという荷物の持ち込みも増えた。営業所の入り口に行列ができることも多くなった。

 

繁忙期には人員を増やしたり、それなりの体制をとるが、今回はイレギュラー、通常の人員の中、またコロナウイルスの影響を考えて、持病のある方や高齢の労働者は自宅待機という中で繁忙期同様の仕事を強いられた。

 

テレビやネットでは「こんな世の中でも配達してくれる皆さんありがとう!」「あなたたちはヒーロー!」などと自分たちを称える言葉があふれたが、実際の自分たちは、目の前の仕事をこなすだけで精いっぱいの日々だった。エッセンシャルワーカー?くそくらえ!と思うくらい荒んだ時期もあった。

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そして緊急事態宣言が明け、そのまま7月の繁忙期に突入。

正直毎日疲れている。家で自粛していた家族に移してはならない、という恐怖心とよく戦ったと思う。また第二波の到来が見えていて、後半もこの繁忙期は続くのかと思うと、正直心くじけそうになる。

 

それでも働いていく選択肢しかない。

ご迷惑をおかけしつつも、こんな時代だからしょうがないよ、と大目に見てくれるお客様はやっぱり神様です。ありがとうございます。そしてごめんなさい。

ヒーローなんて呼ばないで。でも時々は、いつも頑張っているね、って配達員を直接ほめてあげてほしい。早くこの時代が終わることを祈って。